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2021.08.17
Liv Factory Racingのリンダ・インデルガンドが、東京オリンピックのクロスカントリー・マウンテンバイクの女子レースで、スイス人選手として歴史に残る活躍をしました。ヨランダ・ネフ、シーナ・フライに続いて銅メダルを獲得し、スイスチームが表彰台を独占したのです。
レース当日は台風で始まりました。台風は大雨をもたらし、ドライで埃っぽい伊豆の特設コースは、泥だらけで滑りやすいものに変貌しました。乾いた状態でもテクニカルなロックガーデン、大きなドロップオフ、ジャンプ、土手、急な登りなど、コースにはチャレンジングな区間が多く含まれていました。嵐が去った後もあまりに危険なコンディションとなったため、ロックガーデンのルート変更と、コース最大の特徴である大きなドロップオフにスロープを設置して、1周短縮した距離でレースしました。
リンダ・インデルガンドをはじめとするスイスチームのメンバーは、直前のコース変更やマッドコンディションにも自信を持って対応しました。
インデルガンドはVeloNewsの取材に対し、こう語っています。
「トレーナーが一緒に来てくれていたので、私たちには大きなアドバンテージがあったと思います。私たちは確実で最良のラインを知ってましたし、自分たちがしっかりとバイクを扱えることも分かっていました。だから、朝方雨が降ってきたときには、みんなで興奮してました。」
インデルガンドは、スタートから先頭グループから離れませんでした。スイスのチームメイトであるヨランダ・ネフは、1周目に動き出し、レース中はその距離を保って走りました。後方では次の展開が待っていました。インデルガンドは、もう一人のチームメイトであるシーナ・フライと一緒に、他の選手からの追撃を受けながらも冷静にレースを進めました。2人はテクニックを活かした優れたレースを展開し、3周目には競争相手を引き離してリードを広げ、最後まで走りきりました。最後の登りではフライのペースに及ばず、インデルガンドはPique Advanced Pro 29とともに、4位に50秒の大差をつけてフィニッシュし、銅メダルを獲得しました。
インデルガンドは、東京オリンピック用にカスタムペイントされた Liv Pique Advanced Pro 29 を使用しました。このバイクには、日本のアートやファッションでよく見られる伝統的な七宝文様からインスピレーションを得た、特別なグラフィックが施されています。円と形が重なり合うデザインは、調和と幸福を象徴し、5色のカラーリングは、勝利を追求する動きやスピード感を表現しています。